Vol.5 GLUTAMINE
ユニークで重要なアミノ酸「グルタミン」

からだづくりにはタンパク質、とりわけ必須アミノ酸をバランスよく
摂ることが大切なことは云うまでもありませんが、更に筋肉づくりや
運動能力アップに特に重要だと考えられているのが「グルタミン」です。

生体で十分量を合成できるアミノ酸(非必須アミノ酸)のひとつがなぜ重要なのでしょう?
トレーニングも順調!非必須アミノ酸なんだから別に気にしなくてもいいのでは?

少し一緒に考えてみましょう。

体内で最も豊富なアミノ酸

体内では約20種類のアミノ酸が、タンパク質を合成したり、筋肉や心臓・腎臓などの組織を構成するなど重要な働きをしています。グルタミンは筋肉内のアミノ酸の約60%を占めているので、大切なアミノ酸であることが分かります。しかし、非必須アミノ酸で、生体で十分量を合成出来るため、最近まで余り重要視されていませんでした。ところが、1980年代になり、グルタミンは“ある条件下では、必要なアミノ酸”と呼ばれるようになりました。ある条件下とは何なのでしょうか?

グルタミンの役割

今日では、さまざまな研究によってグルタミンについて多くの役割がわかってきました。筋肉のタンパク質合成の促進、胃や小腸などの消化器の機能維持や構造を保つための主要なエネルギー源となることなど、生体で合成されるグルタミンはこれらの大切な役割を果たしています。

ストレス・病気・運動

病気やケガなどで身体にストレスがかかると、筋肉で合成されたグルタミンが修復や治療のために血液中や損傷部へ送り込まれます。このようなストレス状態になると、体内でのグルタミンの合成が必要量に追いつかず、結果として筋肉から喪失することがあります。(入院中に筋肉が痩せ細ってくることをイメージするとわかり易いでしょう。)「病気やケガもなくトレーニングも順調、ストレスもかからない。」多くの人はそう思うでしょう。しかし、ウエイトトレーニングなどで筋肉を使うことも大きなストレスとなります。このように身体に大きなストレスがかかる場合、必須アミノ酸と同じようにグルタミンなどの栄養素を、食事やサプリメントなどで補う必要があります。

食事とグルタミン

グルタミンは肉(牛・豚・鶏など)や、魚、卵などに豊富に含まれていますが、調理などで熱を加えたり、酢など酸の強いものを加えると変成してしまいます。市販の栄養補助食品も、製造過程で熱を加えるため、グルタミンはほとんど含まれていません。食事でグルタミンを摂ろうとすれば、刺し身のように生のまま摂るしかありません。

ちょっと詳しく

食事などで摂れるグルタミンは、その食事で摂れるタンパク質の、4〜5%にすぎないといわれています。サプリメントなどに記載されている成分分析値のグルタミン酸(Glu)は、グルタミン(Gln)とは異なるアミノ酸です。また、サプリメントなどに配合されているグルタミンペプチドのグルタミン含有量は約30%です。


グルタミンサプリメントの摂り方

グルタミンの必要摂取量というのは特にありません。健康でストレス(運動を含む)のない人には特に補充する必要がありません。またトレーニングをしている人は、グルタミンを1日10g前後を目安に摂るといいでしょう。筋肉の崩壊を抑制し、筋肉内のグルタミン量を維持してくれます。

グルタミンサプリメントの摂り方は?

グルタミンサプリメントの摂り方グルタミンの必要摂取量というのは特にありません。健康でストレス(運動を含む)のない人には特に補充する必要がありません。またトレーニングをしている人は、グルタミンを1日10g前後を目安に摂るといいでしょう。筋肉の崩壊を抑制し、筋肉内のグルタミン量を維持してくれます。


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