前回、マシンの負荷方式のタイプでプレートローディング式を紹介したが、その代表的なマシンである「レバレッジ」マシンの特長について説明していこう。
1)「レバレッジ」マシンとは
「レバレッジ」マシンとは「テコ」の原理を用いた負荷方式のマシンの事。支点をマシン軸が、力点をトレーニーが担う事で重りを動かします。業務用マシンのハンマーストレングスが代表的。最近では家庭用マシンでもこの「レバレッジ」を導入したものも登場してきている。
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2)最大限に筋肉を刺激する
ウェイトを装着するアームが床と平行になる時に、トレーニーにかかる負荷は最大になる。各メーカーでは、この理屈を応用して負荷が動作中のスティッキングポイントで最大限にかかるように設計するケースが多い。したがって、いわゆる「おいしい」ところで負荷が抜けず、動作中常に筋肉に刺激がかかります。
また、ウェイトアームにプレートを装着するため、動作と負荷との間にタイムラグが生じない。ケーブルを使用したマシンだと、勢いよく動かした場合、「たわみ」が生じ動きと負荷に若干タイムラグが生じることもある。
一方、レバレッジマシンの場合、勢いが付く慣性の働きが少なく、フリーウェイトに近い感覚でトレーニングが行なえます。
3)安全に追い込める
バーベルやダンベルと異なり、軌道が定まっている事により安全にトレーニングできます。したがって一人でトレーニングする場合でも、潰れた時の事を心配せずに追い込む事ができます。しっかりオールアウトができるのです。
4)スムースな使用感
ウェイトスタックマシンの場合、ケーブルやプーリーがある事や、ガイドロットレール上をウェイトがスライドする構造のため、どうしても摩擦が生じてしまいます。それに対してレバレッジマシンは、摩擦を生じさせるものがないため、引っかかりが少なくスムースな使用感です。
5)メンテナンスに手がかからない
ウェイトスタックマシンの場合、ケーブルにかかる負担が大きく、摩擦が激しいのでどうしても消耗してしまいます。したがって点検や交換は不可欠です。一方レバレッジマシンはケーブルを使用しないため、消耗部分はほとんどなく、メンテナンスに手がかかりません。
6)レベルアップに対応できる
負荷はプレートを装着するので、使用重量が伸びても、それに合わせてプレートを追加する事で、トレーニーに適した重量でのトレーニングが可能です。筋肉を発達させるには、レベルに応じて負荷を増していく「オーバーロードの原則」が重要です。
7)マシン自体の重量が軽い
ウェイトスタックがないので、本体重量は軽くなります。したがって、移動させるのも比較的容易に行なえます。
>> レバレッジタイプマシンはこちらです。
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