ホームトレーニー必読!ぜったい後悔しないマシン選び!!
Vol.7 バーベルやダンベルの選び方
これまでは、ベンチ台やパワーラックなど、器具を選ぶ際のポイントについて説明をしてきた。しかし、実際にトレーニングを行うためには、バーベルやダンベル、それに付随するアイテムも必要になってくる。一見、どれも同じに見えてしまいがちだが、マシンと違って使い方によっては危険性も高いので、購入時のチェックポイントを紹介しておこう。

[プレート]
素材:大きく分けて表面がラバーコーティングされている“ラバープレート”と、ペイント仕上げの“ペイントプレート”がある。価格的にはラバープレートのほうが高くなるが、利点としては、プレートを付け替える時や片付ける時、ぶつかり合う音が小さいので、自宅であまり音をたてることができない環境でトレーニングしている場合には向いているだろう。また、プレート自体を握りやすいという利点もある。ペイントプレートを選ぶ時は、表面の塗装がしっかり施されているものを選ぶ。塗装面の剥げから錆が発生することもある。

形状:最近は、グリップホール(握るための穴)タイプが主流となっている。このタイプの利点は、持ちやすい事、とくに床に横置きされたプレートを持ち上げる時には非常に便利である。通常のプレートで床からなかなかプレートを持ち上げられなかった経験のあるトレーニーはいないだろうか。また、グリップホールを握る事で、サイドレイズやアームカールなどの種目でダンベル代わりに使用することもできる。プレート全体の形状としては、角が処理されて丸みを帯びたラウンドシェイプタイプが、床を傷つけず、また持ちやすく良いだろう。

[シャフト]
サイズと耐久性:持っているベンチ台のサイズによって使用できるサイズも変わってくる。通常ラック幅の広いワイドタイプのベンチだと、200cm以上の長さのものでなければ、シャフトのプレート取りつけ部の内側サイズが合わない。ラック幅と同じぐらいしかないと、戻す時に手をはさむ危険性が高い。耐久性は、行うトレーニングでの使用重量に見合うかどうかを確認する。長年使用するものであるから、目には見えない金属疲労も発生する。直接安全面につながるので慎重に確認しよう。また、トレーニングが終わったら、必ずプレートは外しておくようにする。プレートを付けたままだと、シャフトに湾曲のクセがついてしまうこともある。

ローレット加工:グリップ部分にある滑り止めのための刻み加工の事をローレット加工という。ベンチプレスで高重量になると、これが手に食い込んで痛い場合がある。メーカーによって仕上げに違いがあり、刻み残された部分の表面を平らに処理されたものであれば、高重量になっても痛くはない。ある程度の重量を付けた状態で握って確認するようにしよう。

[カラー(留め具)]
保持力:プレートが外れないように留めるものなので、この保持力が弱いと非常に危険である。留め方の形状として、ネジを締め込んでいくタイプが多いが、ネジの先端がシャフトを押さえるだけのものだと、“点”でしか接していない事になり保持力が弱いのと、シャフトに傷をつけやすいという欠点がある。中にはカラー内部に、C字型のリングが内臓されているタイプがある。このタイプだとネジを締めていった時、シャフトを包み込むように締めていくので保持力も高く、シャフトを傷つける事もない。

形状:取り付け時の利便性を図るため、クイックカラーやスプリング式カラーといったタイプもある。トレーニングの流れを妨げる事なく素早く取り付けられる。しかし必ず、しっかり固定されているか確認をするようにしよう。


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